空手の蹴がキックボクシングとは違う点
・狙う位置が違う
空手だと蹴りで狙うのは膝の位置、キックボクシングはモモの位置を狙います。
空手でこの位置の蹴りは下段蹴り!下段蹴りは一度膝を抱え込むように折り込み、その後打ち下ろしながら蹴りを出します。
その為、膝より高い位置の蹴りは難しくなるという訳です。
しかし相手に防御されずらくなる為に、蹴りが入りやすいといった良い点もあるのです。
ちなみにその他のメリットは膝を抱え込むのでスピードや威力がある。抱え込んでいる間に相手の出方を見て蹴りの場所をずらす事が出来るなども空手の蹴りのメリットといえるでしょう。
もちろんデメリットもあり、この動作を行う事によって膝を傷めてしまう危険性があったり、抱え込むことによって動作が大きくなってしまう事などです。
空手とは違うキックボクシングその蹴りの特徴
空手の下段蹴りの特徴を簡単にお話ししましたが、今度はキックボクシングの蹴りについてご紹介します。
キックボクシングの蹴りはローキック、ハイキック、ミドルキック、膝蹴り、前蹴りなどで皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ローキックは空手で言う下段蹴りのような感じですが狙う場所は太もも、空手とは蹴り方も違いすねを使って蹴り込みます。
またダメージを与えるように太ももの内側、付け根をねらって打つんです。当たるととっても痛そうですよね。
もちろん蹴りが決まると相手のダメージは大きく、動きが止まってしまいます。そうなるとガードを崩す事もできるんですよね。
次にハイキックですが、これはなかなか繰り出す機会がないほどの大技です。
しかし相手がハイキックを打ってくるという事が頭にあるのと、無いのとでは試合の内容が違ってきます。
ハイキックを打てるという事はバリエーションが増えるという事です。野球でいうとストレートしか投げてこないピッチャーよりも、たくさんの球種をもっているピッチャーの方が打たれずらいですよね。相手も何が来るのかと狙いを一本に絞る事が出来ないからです。
ハイキックがあるという事は、まさにそういう効果があると言えます。
そしてミドルキック、ミドルキックはキックの基本です。ミドルキックと思わせてハイキック、ローキックなどをうつこともできます。
空手の蹴りがキックボクシングに生かされる場合もあります
空手とキックボクシングの蹴りは、蹴る場所や蹴り方などが違うというお話をしてきました。
空手の蹴りの特徴は一度膝を曲げてからは夏といった特徴があります。これは空手の間合いが近いからといった空手ならではの蹴りとも言えます。
同じ格闘技でも空手をやっていた人がキックボクシングを始めるとどうなるでしょうか。
今までで見に付いた空手の蹴りを使おうとすると間合いが近すぎるために、パンチを受けてしまうでしょう。
では空手で身に付けた感覚は無駄になってしまうのか?というとそうではありません。
キックボクシングの選手でも近い間合いを得意とする選手がいますので、間合いを近づけてきた時に空手のキックを放つこともできます。
空手とキックボクシングでは蹴り方1つをとっても、違いがありますが経験が生かされる場合もきっとあるはずです。
柔軟に対応をしてみてはいかがでしょうか。
空手・ムエタイ・テコンドー3つの蹴りを比べる
・空手
先ほどもお話ししたように空手の下段蹴りでは足を折りたたんで蹴りを放ちます。また高い位置は回し蹴りと蹴りがあります。
しかし回し蹴りでは重心が安定しなかったり、スキが出来やすいといったデメリットも出てきます。その為高い位置の蹴りは打つなという流派もあるそうです。
・ムエタイ
ムエタイでもキックを攻撃に組み込んできますが、空手のキックとは違い足をしならせて鞭のように蹴り込んでくるのが特徴です。同じ回し蹴りのように見えても意識している場所が違ってくるのです。
・テコンドー
テコンドーで重視されるのはスピード、その為空手やムエタイのように回しこんで蹴りを放つのではなく、膝を上げて足先を伸ばして蹴ります。
この蹴り方は最短距離で蹴る事が出来るので、必然的にスピードが速くなるのです。そして蹴りの連打を打つことも可能です。
ムエタイとキックボクシングは違うスポーツだって知ってましたか
よくムエタイをキックボクシングという方がいますが、キックボクシングとムエタイは違ったスポーツなんです。
ムエタイやテコンドーなどを含めてキックボクシングというのかと、勘違いされている方もきっといらっしゃると思います。
タイで生まれてムエタイは長い歴史を持ち、打撃では他の格闘技が勝つことができないとも言われていました。
そこでムエタイに対抗した格闘技として作られたのがキックボクシングなんですね。
そしてキックボクシングが作られたのは日本なんです。
また違うスポーツなのですからルールにも大きな違いがあります。ムエタイは肘を使う事もありクリンチもOKですが、キックボクシングはそのどちらも禁止しています。
違いがわかると異種格闘技が行われる時などは、見方もずいぶんと違ってきませんか!?
もちろんもっと違いがありますので、コレを機会に詳しく調べてみるともっと身近に格闘技を感じられるかもしれませんね。